「コンビニ」のように役立つ開業医=「一般内科専門医」を創れ。

 「一般内科専門医」に「開業」の権利を与える。内科と云っても従来の内科とはまるで違うもの。医学部卒業には卒業試験があり ついで医師国家試験 これに合格して医師免許がおりる。教科書的知識は この時期最もたくさん頭の中につまっている。しかし 丸暗記の知識で 生きた知識ではない。すぐに忘れる。忘れないうちに 全科にわたる患者が飛び込んでくる救急外来で 実地に患者をみる。暗記した知識が即生きてくる。故に 二〜三年はもっぱら救急外来で 種々雑多な患者の診察を通して診療の全体像を習得する。医療行為のあらゆる場面を体験できる。つまり 知識も技術も広範にわたり 「出来る医者」がうまれる。(「綜合臨床」と云うと言葉は迫力がなく ピンとこない。)
 わかりやすく今風に言えば 「コンビニ」。ここへ行けば 日常生活に必要な物はとりあえず 本物が全部手にはいる。「一般内科専門医」はこんな役目を果たす。このあとは必要に応じて「専門店=専門医」へ動けばよい。「コンビニ」より小さい 「百貨店」では大きすぎる・・・どちらも使い勝手が悪い。
 開業医をこのように育成すれば ろくに出来もしない役立たずの専門医をやたら増やしたり 医学部学生の定員を増やすより はるかに良い結果が出る。