2010-01-01から1年間の記事一覧

地獄編〜48  この男奇人・法医学・・・下山事件・警察・創価学会(27)

法医学教授・・・昭和24年(1949)の下山事件を例示。法医学的鑑定の講義は圧巻だった。「事実」は一つのみ。にも拘らず「自殺説」と「他殺説」。奇人は後者とみる。いかなる調査・研究・鑑定も入口を間違えると出口を見失う。今 癌研究レースも入口が…

地獄編〜47  この男・奇人・「本能」重視!・・・「売春防止法」反対!(26)

人は身をもって「体験」したことしか本当の事は解らない。東京大空襲で孤児になった男。「空襲の凄まじさ」を体験した。いわく「二〜三メートル動くのに二〜三時間かかった。嘘じゃねぇ・・・っ!。ほんとの話だ!。いくら話したってお前になんかわかりゃし…

地獄編〜46  この男・奇人・・・ブツブツ文句絶え間なく(25)

「アメリカで」超有名な教授。わざわざアメリカで・・・と記述した理由。・・・彼は「日本内地」で無視されてた訳。日本人には物事・人物を正当に評価する能力が無い。自己を正々堂々と明確に表現する能力が無い。実際は東京大学教授を含め日本の大?学者連…

地獄編〜45  この男医学部・ガンコ・変人・・・奇人となる(24)

解剖学・組織学・生理学・生化学・薬理学・病理学総論・病理組織学・寄生虫学・細菌学・衛生学・公衆衛生学・法医学が基礎医学講座。必修。例えば 解剖学は人体構造をマクロで観る。組織学は光学顕微鏡下で 例えば筋肉・血管・神経・肝臓・肺臓・卵巣etc etc…

地獄編〜44  この男医学部専門課程・ガンコ・変人・奇人(23)

息子が医学進学課程。途端に職場で父が羨望の的。再婚話が降って湧いてきた。半年後?。何を血迷ったか父は知性・品性下劣・下働き女中と再婚した。当然ガンコ・変人は亡母と比較する。会話が成立しない。狭い・小さい公営住宅で毎日顔を合わせる生活。何と…

地獄編〜43  この男にマドンナ・ガンコ・変人・奇人(22)

中学一年の二学期。朝礼時に壇上で一生徒が転入学の挨拶をした。ハッ!とした。澄んだ声と奇麗な「日本語」。一瞬新京の日本語を思い出した。知的で色白の美少女。マドンナ!!。瞬時に片思い!!。 男女共学だったが男女間の気楽な会話はあり得なかった。 …

地獄編〜42  この男医学部医学進学課程入学・ガンコ・変人・奇人(21)

年が明けた。不思議な位冷静だった。年から年中 キリキリ・カリカリ・カッカカッカだったガンコ頭が 奇妙な程「スッキリ頭」に切り替わっていた。雛祭頃国立一期校の試験。60日後には勝負。猛烈なラスト・スパート。一旦入学出来たら後は確実に医者になれ…

地獄編〜41  この男受験浪人・母の死・ガンコ・変人・奇人(20)

母はいつも右側臥位。咳き込んで喀痰・喀出時は左側臥位・背臥位・腹臥位・・・転げ廻って苦しむ。「近寄るなっ!!」を連発。助けてくれとは一度も言わなかった。ガンコ・変人はただオロオロするばかり・・・。母から5メートル位離れて胡坐をかき 背中に母…

地獄編〜41  この男大学受験浪人・手相・ガンコ・変人・奇人(20)

計算通り受験浪人。高校の父兄会で担任教師と面談した父はガンコの学力では今後も見込みなしと判断。予備校行きを否定。対する母は真反対。父にガンコの予備校行きを哀願。今回は父が折れた。 予備校に行って先ず驚いた。魂消た。全体として学生に落ち着きが…

地獄編〜40  この男真っ暗闇の高校時代・ガンコ・変人・奇人(19)

新制中学から新制県立高校へ。何ら入学試験も無く どのような手続きを経て入学したのか未だに解らない。なんとなくズルズルッと高校生になっていた。この男相変わらずヒョウロク気分が抜けて無かった?。母が寝込んで何時も臥したままだったのは確実。食事と…

地獄編〜39  この男未だ地獄に戻らず

昭和20年(1945年)の今日・大東亜戦争勃発。 この戦争の原因・理由も不明確。ボロ負けの戦。 官僚制度・裁判制度もウヤムヤのうちに今日に至る。 今日 世界で孤立化しつつある「経済戦争」敗戦中・・・。 情けなや!嗚呼 なさけない!!

地獄編〜38  この男7〜10日間tennへ

十二月一日は亡き母の命日。 七〜十日間 地獄を離れます。

地獄編〜37  この男泳げない・ガンコ・変人・奇人(18)

母の長兄・大連から引揚。小舟で一緒に沖に出た。この伯父立ち泳ぎで投網をうつ名人。船に座りこみ ガンコは両手を茶椀状に合わせて海面に差出し待つ。手の掌にピチピチ・ピョンピョン アミ(醤蝦)が飛び込んでくる。それをホイッと口の中に放り込む。この…

地獄編〜36  この男・中学時代の思い出・ガンコ・変人・奇人(17)

◎ 二年生・二学期から隣村の中学校と合併。新築木造二階建て一棟。一学年5クラス 計250人強。「体育」は運動場の整備・モッコ担ぎ。 ◎ 数学と国語にまともな教師一人ずつ。他はほぼ全滅と評価しておく。 ◎ 腹が立ったのは音楽。真面目な女性教師。NHK…

地獄編〜35  この男と蚕室生活・ガンコ・変人・奇人(16)

頭痛も分娩も人との付き合いも 何ごとも体験しないと身に沁みて感じる 判る事は無い。 ガンコが「蚕室」に住んで約六年間・・・ ☆ 食糧入手極めて困難。この農家から購入した覚えが無い。モヤシ・大根・ワカメ・タケノコ・季節の野菜入りの雑炊 団子汁が主な…

地獄編〜34  この男新制中学生・ガンコ・変人・奇人(15)

蚕室の二階に転居。一階はガランドウ・農機具少々あるのみ。二階は全部板張り。仕切りは一切無い。冬は十センチの霜。雪も沢山つもる。昼間晴れると霜が溶け 庭も道路もグチャグチャ・泥んこ。庭から市道迄藁を敷きつめる。市道は「道路予定地」。牛車による…

地獄編〜33  この男戸惑う・怒る・頑固・変人・奇人(14)  

駅に降りた。汚かった。人がウヨウヨ・ゴミゴミしてた。うす暗く太陽が無い。飴など菓子類を売る店。和服で身をかためた細身のオバサンを見た。客に何やら渡してた。叔母だった。 オンボロ電車に乗り換え。竹林の奥に身を隠すように佇んだ平屋だった。 父は…

地獄編〜32  この男また汽車に乗る・ガンコ・変人・奇人(13)

父から母へ・・・ ① 父の「妹夫婦」が首都圏都市の駅構内で商売している。この叔母は初婚。夫に三人の子供あり。みんな男・思春期。子供の養育・教育について全く無知。無教養。その都市の郊外一軒家に住む。いわゆる「村落」にポツンと一戸。新築。 ② 父は…

地獄編〜31  この男ノビノビ・ガンコ・変人・奇人(12)

「かえり船」は船酔いと検便が・・・。ワタリガニと何故か真ん丸お月さまを見ると 即「有明の海」が目前に現れる。父は東京・単身赴任中。 三月末 隣の漁師町・町立小学校へ転入。家は国道に面し 親族の呉服屋に地続きの一軒家。この道路をはさんで左前方に…

地獄編〜30  この男変身・ガンコ・変人・奇人(11)

この家には母屋・土蔵・納屋はあったが離れは無かった。人の優しさは溢れんばかりにあった。救われた。助かった。ザボンの木もあった。 空腹感も無い。なぜか急に勉強し始めた。変身し始めた。勉強せよと母に言われたことはただの一度も無い。婆様は学校での…

地獄編〜29  この男変身・頑固・変人・奇人⑩

父は実家に5〜6日間。東京・外務省へ。役所の「残務整理」の為。 「平壌一年間強」のショック療法 効果覿面。ヒョウロク大変身。内地イナカッペの本質を 二月足らずで見抜いた。無論 母の一言・二言が全てのヒントになった。「うんと痛い目に遭わないと ろ…

地獄編〜28  この男無情・非情を知る。表六・変人・奇人⑨

小括・・・「生きるって難儀なことだ。厄介だ」。「口から入れて下へ出す」ただこれの繰り返し。たったこれだけなのに「苦しい」。 「・・・故郷に着けば うれし涙と 変わるだろう」・・・変わらなかった! 我が母は!! ヒョウロクも母の言う「内地」が ど…

地獄編〜27  この男初めて船に乗る・表六・変人・奇人⑧

どんな手順でどのように大隅丸?3000トン?に乗り込んだか 記憶が曖昧。気絶後の母の経過も忘却。テント内での元気な姿は覚えている。 船底に銘々横になっている。この男マヌケで「船酔い」と言う言葉も知らなかった。 吃驚した。ゲーゲー・ゲロゲロ周り…

地獄編〜26  この男休む・表六・変人・奇人⑦

夜も白々と明けて来た。驚いた。広大な白いテント村が目の中に飛び込んできた。小さな丘の上に自分が居た。テントの中に入った。とにかく奇妙な感じの初体験だった。 開城に着いた時 南朝鮮の人々が異口同音にかけて来た言葉・・・ 「北の奴らはそんなに酷か…

地獄編〜25  この男歩く・ひょうろく・変人・奇人⑥

平壌脱出・南朝鮮へ向かう。日にちは記憶にない。秋。時刻は午前十時ごろ?ぞろぞろ歩き出した。二列縦隊。1500人弱くらい?一部病人は牛車で運んだ。 大人も子供も(六歳男子・姓はヤマザキ?一人のみ記憶してる)各々一定量の白米を持った。このコメは…

地獄編〜25  この男歩く・ひょうろく・変人・奇人⑥

平壌脱出・南朝鮮へ向かう。日にちは記憶にない。秋。時刻は午前十時ごろ?ぞろぞろ歩き出した。二列縦隊。1500人弱くらい?一部病人は牛車で運んだ。 大人も子供も(六歳男子・姓はヤマザキ?一人のみ記憶してる)各々一定量の白米を持った。このコメは…

地獄編〜24  この男慣れる・表六・変人・奇人⑤

案の定 昨夜は十時就床 60分〜90分毎に覚醒・・・ ◎ 大講堂の中・・・何が辛いって・・・食べるものが無かった。これに尽きる。みんな同じ。気が立つ・・・書けない。想像にお任せする。妙に覚えてるのは 小豆のスープ?・・・五右衛門風呂?に小豆を少…

地獄編〜23  この男慌てる・ひょうろく・変人・奇人④

朝からPCの御機嫌が悪く ほんとに慌てました。 当然 平壌脱出が次に続きます。正直なところ厭な場面が想起され 妙な夢を見ない事を祈ってます。明日少し書き込みます。 またも怒り狂い始まりそうです。 中学生時代に 本気で自然と向き合う百姓になろうと思い…

地獄編〜22  この男あわてる・表六・変人・奇人③

大連・余話・・・大連初めての夕食。白いご飯の中に時々米粒ふたつが がっちりくっ付いてる。剥がそうとしても剥がれない。慌てた。何でだろう?帰宅後母に笑われた。押し麦を知らなかった。ヒョウロク面目躍如。昭和20年8月15日(1945年) 「チョ…

地獄編〜21  この男新京育ち・ヒョウロク・変人・奇人②

新京・新市街は近代的都市建設計画の先端をめざした筈のもの。ヒョウロクが向こう側の東本願寺へ渡るには 左右をキョロキョロ難儀だった。それ程道路幅が広かった。 整然として塵ひとつ落ちて無い。児玉公園にでっかい池があったが 遂に川・河・湖・滝を知ら…