地獄編〜1 治すと癒す・・・言葉の意味を易しく明確にしたい。

 第48回日本癌治療学会学術集会が10月28日から三日間 京都であります。テーマは「癌を治す、癒すーcancer cure and careー」。癌治療で治す(cure)は無論 癒す(care)の重要性が増す、と。極めて専門的領域の話ですので ここでは横に置いておきます。
 
 「地獄」のこの世に 話題を移します。
「医療」とは何か?辞書では 医術で病気を治すこと。ならば
「病気を治す」とは どう言う事を言うのか? どんな行為・状態を言うのか?何処までどんな風に医術を使えばよいのか?
「病気が治った」とは どんなことを言うのか?どんな状態を言うのか?

例えば 肺炎になって抗生物質で楽になり 社会復帰できた。風邪をひいて三日間寝て安静にしてたら 医術無用でも 普段の体調になり会社に行けるようになった。この場合 「病気が治った」と言ってよいと思います。病理組織学的にはなんて 細かいことは抜きにします。
次の例。
脳出血で 開頭手術を受けた。結果。
生きては居るが目が見えない。 半身不随で動くのがやっとこ 或いは全く動けない。からだがこちこちに硬くなって ゴロンと横になったきり。話が互いに全く通じない(ひどい失語症) etc etc etc・・・。極論すると 心臓が動いているだけ。
 こんな場合 医者はなにがしか「治療?」はしてるが 「病気を治す」行為と言えるのか?「病気が治った」と言って 患者は納得できるのか?
 ここが 大問題です。

ここで「はてなブログ」< Hakyubun>様 お願い・御教示ください。
どのようにお考えになりますか? 例えば
 ゴチャゴチャ患者をいじくりまわす。 死ぬと分かっていても何やらやりたい放題。お金はガッポリ巻き上げる。果ては御愁傷様なんて・・・。
「医者が患者をだますとき」(草思社・R.S.メンデルソン)に書かれていることは事実で 「医者では無い人々」の可能な限り具体的な 積極的御意見・ご希望が 「ハテナ」に集まることを切望いたします。
 ● こんな酷い目に遭うなんて!
 ● あぁ 医者さえ居なけりゃ良かったに!
 ● あの時 死んどきゃ良かったに!

臨床医は Dr 見川鯛山の世界を 少しでも良いから持って欲しい。すぐに訴えるアメリカ型訴訟社会は不幸極まりない。 国民と税務署とが敵対関係になってる・・・こんな姿になってはならない。
 この問題を 医者に任せきりでは ろくな事にはなりません。引退後6年のヨボヨボ医より。