地獄編〜4  「人間は皆 子宮である。」?・・・???

 地獄編は全く アトランダム。生身・ナマミですので。ナマミと言えば 「有形文化財」の取り扱いには 格別な注意が必要でした。付言しておきます。 

 極端な例をひきますと 突如 全てが判る。これ多いかと存じます。
 産科の場合 女は子供を産む器械である。婦人科医は 人間は皆「オンナ」であると思い込む。「オトコ」なんて診てないから 前立腺癌なんて知らないし うっかりすると心臓があるのも忘れて 心電図なんて訳が解らない。
 循環器を 専門に診てますと 「人間は心臓である」 更に悪くなると「人間は血圧である」 故に血圧と脈を診て・・・はいっ 診察終わり。クスリ出しときますよ。後者は無論 循環器系の専門家とはいえません。困るのは 医学は日進月歩とか称して 知識が増えれば増える程 あたかもその医者の趣味のごとく 検査に検査が重ねられ 患者は疲れはて カネはどんどん取られ
運が悪いと命まで取られてしまう。これは 笑いごとではなく 年寄りでこんな目にあった例はいくつかあります。
 更には 頭の中に循環器のことしかないので せっかく目の前に病人を見て居ながら 胃癌 直腸癌 ましてや鬱病になんか思いもよらない。見落としてしまう。こんなことは しばしば経験しました。
 余りにも 専門分化し過ぎてるのです。

 婦人科ですと 人間は子宮である。
 人間は 子供だ 目だ 耳だ・・・精神科に至っては 人を見たら頭がおかしい物と思い込みかねない。

 「人間は人間だ」・・・としっかり認識することから 医療の全てが始まる筈です。