地獄編〜13  哲学科から臨床医へ

今は昔 国立一期校哲学科から 再受験して国立大医学部・臨床医家になった友人。
 動機は 哲学「学」をやっても「生きたもの」を感じない。医者の方がいい 何かを汲取れる筈だ・・・と悟った。話し出すと 気持悪くなる位博識。哲学者・高僧・文学者・・・の言が淀みなくスラスラ出てくる。
 これ 私の最も苦手な分野のひとつ。アタマの中に なかなか素直に入らない。ただ なんかの拍子で引っかかる「言葉」が 文章や話の中にあると考え込む。それは全く自由にどんどん広がっていく。読書にも癖がある。少し読み進めて気が乗らない(相性が悪い?)と 即 ポイと捨てる。そこで御別れ。
 或る時彼いわく 「先生の話 親鸞と同じです 」と言われた。「親鸞」を読んだ。似てるかも・・・でストップ。
「坊主」ほど胡散臭いもの無し。あたかも見て来たように しかも偉そうに嘘を言う 虫酸が走る。
 叔母の葬儀で坊主に聞いた。「こんなに大勢お客さん?御出席だけど 一体何人の方が ほんとにお悔やみにいらっしてらっしゃるとお思いですか?」「殆どいないんじゃないですか?」
 坊主いわく「お気の毒な方で御座いますね」。45歳くらい。
 ほんとに魂消た。そこは 浄土真宗親鸞の寺だった。
 正体見つけたり!「葬式仏教」!インチキの極みを!
 屁の役にも立たぬクソ坊主!死人に口なし 言いたい放題。

偉そうに説教はたれるが つまりは 先人の講釈を「お勉強」しただけのこと。「学問」にはなっていない。もししていたら 昔の高僧?より 遥か上の世界を創出している筈だ。ただ ムニャムニャの繰り返し カネ毟り。
田舎の檀家は呆れてる・・・戒名代も随分値上がり。「寺よ さらば」・・・間もなくだ。