地獄編〜46  この男・奇人・・・ブツブツ文句絶え間なく(25)

 「アメリカで」超有名な教授。わざわざアメリカで・・・と記述した理由。・・・彼は「日本内地」で無視されてた訳。日本人には物事・人物を正当に評価する能力が無い。自己を正々堂々と明確に表現する能力が無い。実際は東京大学教授を含め日本の大?学者連中がアメリカで研究・研鑚するに際し 彼のサポート無しには不可能だったとも言われる実力者。彼の講義は奇人には難解だった。詳細過ぎた。薬理学助教授の講義も生真面目一本槍・単調で奇人は苦手だった。薬物に関しては 2010年も「今日の治療薬」(南江堂)と「図解 薬理学」(医学書院)などを併読しないと理解出来ない。奇人の口癖「馬鹿とクスリは使いよう」・・・わかっちゃいるけど ホントにクスリは難しい。
 一般に日本の医者はクスリについて知識不足。気軽に処方しすぎる傾向がある。東京の一流病院心臓循環器科の処方。一日に服用する薬 全部で五種類。内三つが心・血管・血圧がらみの薬。その中の一つは製薬会社のサンプルで無料。三種類それぞれ薬理作用が異なる。奇人には理解出来ず怖くて出来ない処方。血圧90/70〜60。患者に説明して二つカット。血圧110/70へ。
 もうひとり。大学病院・心疾患患者への処方。なんと合計13種類。直ちに5種類にカット。二週間後に更に2種類カット。その後一日3種類内服で何のトラブルも無い。
 ついでに もひとり。婆様。鬱病と診断され数年間 抗うつ薬内服(関東北部の日赤病院)。一瞥してパーキンソン症候群。原因は薬物。即緩下剤以外の内服薬を一切中止。日に日に軽快に向かった。
 その他 効きもしない経口抗ガン剤(大学での処方)。何例処方中止したか数知れずある。
 全てガンコ・奇人故の行為。断固自説を通す。患者から感謝あるのみ。誹謗中傷無し。難癖付けられた事一度も無い。
 「解剖実習」と並んで重要と考えたのは「病理学総論」だった。
この病理学教授は 英・独・仏・露語に精通。講義は簡にして要を得て 明快・気迫のこもった名講義だった。解り易かった。
 奇人は北朝鮮とその後の「体験」から生きてる人間は・・・苦しみの果てに・・・
  第一に食物をくれ!
  第二に病気。痛い・苦しい助けてくれ!・・・を繰り返す。
  第三・四・・・は無く十も無し。後はただただ 「助けてください神様・ほとけ様!!」。神頼み!!何の当てない空念仏!!
 そして死ぬ!!・・・御仕舞い。これ「人生」!!。
 奇人の結論。人類がその本能に従って生きる限り・・・生存・存続に必須な物は・・・
  ① 農業・水産業 
  ② 医業
  ③ その他はデコボコ横並び・・・。