地獄編〜40  この男真っ暗闇の高校時代・ガンコ・変人・奇人(19)

新制中学から新制県立高校へ。何ら入学試験も無く どのような手続きを経て入学したのか未だに解らない。なんとなくズルズルッと高校生になっていた。この男相変わらずヒョウロク気分が抜けて無かった?。母が寝込んで何時も臥したままだったのは確実。食事と…

地獄編〜39  この男未だ地獄に戻らず

昭和20年(1945年)の今日・大東亜戦争勃発。 この戦争の原因・理由も不明確。ボロ負けの戦。 官僚制度・裁判制度もウヤムヤのうちに今日に至る。 今日 世界で孤立化しつつある「経済戦争」敗戦中・・・。 情けなや!嗚呼 なさけない!!

地獄編〜38  この男7〜10日間tennへ

十二月一日は亡き母の命日。 七〜十日間 地獄を離れます。

地獄編〜37  この男泳げない・ガンコ・変人・奇人(18)

母の長兄・大連から引揚。小舟で一緒に沖に出た。この伯父立ち泳ぎで投網をうつ名人。船に座りこみ ガンコは両手を茶椀状に合わせて海面に差出し待つ。手の掌にピチピチ・ピョンピョン アミ(醤蝦)が飛び込んでくる。それをホイッと口の中に放り込む。この…

地獄編〜36  この男・中学時代の思い出・ガンコ・変人・奇人(17)

◎ 二年生・二学期から隣村の中学校と合併。新築木造二階建て一棟。一学年5クラス 計250人強。「体育」は運動場の整備・モッコ担ぎ。 ◎ 数学と国語にまともな教師一人ずつ。他はほぼ全滅と評価しておく。 ◎ 腹が立ったのは音楽。真面目な女性教師。NHK…

地獄編〜35  この男と蚕室生活・ガンコ・変人・奇人(16)

頭痛も分娩も人との付き合いも 何ごとも体験しないと身に沁みて感じる 判る事は無い。 ガンコが「蚕室」に住んで約六年間・・・ ☆ 食糧入手極めて困難。この農家から購入した覚えが無い。モヤシ・大根・ワカメ・タケノコ・季節の野菜入りの雑炊 団子汁が主な…

地獄編〜34  この男新制中学生・ガンコ・変人・奇人(15)

蚕室の二階に転居。一階はガランドウ・農機具少々あるのみ。二階は全部板張り。仕切りは一切無い。冬は十センチの霜。雪も沢山つもる。昼間晴れると霜が溶け 庭も道路もグチャグチャ・泥んこ。庭から市道迄藁を敷きつめる。市道は「道路予定地」。牛車による…

地獄編〜33  この男戸惑う・怒る・頑固・変人・奇人(14)  

駅に降りた。汚かった。人がウヨウヨ・ゴミゴミしてた。うす暗く太陽が無い。飴など菓子類を売る店。和服で身をかためた細身のオバサンを見た。客に何やら渡してた。叔母だった。 オンボロ電車に乗り換え。竹林の奥に身を隠すように佇んだ平屋だった。 父は…

地獄編〜32  この男また汽車に乗る・ガンコ・変人・奇人(13)

父から母へ・・・ ① 父の「妹夫婦」が首都圏都市の駅構内で商売している。この叔母は初婚。夫に三人の子供あり。みんな男・思春期。子供の養育・教育について全く無知。無教養。その都市の郊外一軒家に住む。いわゆる「村落」にポツンと一戸。新築。 ② 父は…

地獄編〜31  この男ノビノビ・ガンコ・変人・奇人(12)

「かえり船」は船酔いと検便が・・・。ワタリガニと何故か真ん丸お月さまを見ると 即「有明の海」が目前に現れる。父は東京・単身赴任中。 三月末 隣の漁師町・町立小学校へ転入。家は国道に面し 親族の呉服屋に地続きの一軒家。この道路をはさんで左前方に…

地獄編〜30  この男変身・ガンコ・変人・奇人(11)

この家には母屋・土蔵・納屋はあったが離れは無かった。人の優しさは溢れんばかりにあった。救われた。助かった。ザボンの木もあった。 空腹感も無い。なぜか急に勉強し始めた。変身し始めた。勉強せよと母に言われたことはただの一度も無い。婆様は学校での…

地獄編〜29  この男変身・頑固・変人・奇人⑩

父は実家に5〜6日間。東京・外務省へ。役所の「残務整理」の為。 「平壌一年間強」のショック療法 効果覿面。ヒョウロク大変身。内地イナカッペの本質を 二月足らずで見抜いた。無論 母の一言・二言が全てのヒントになった。「うんと痛い目に遭わないと ろ…

地獄編〜28  この男無情・非情を知る。表六・変人・奇人⑨

小括・・・「生きるって難儀なことだ。厄介だ」。「口から入れて下へ出す」ただこれの繰り返し。たったこれだけなのに「苦しい」。 「・・・故郷に着けば うれし涙と 変わるだろう」・・・変わらなかった! 我が母は!! ヒョウロクも母の言う「内地」が ど…

地獄編〜27  この男初めて船に乗る・表六・変人・奇人⑧

どんな手順でどのように大隅丸?3000トン?に乗り込んだか 記憶が曖昧。気絶後の母の経過も忘却。テント内での元気な姿は覚えている。 船底に銘々横になっている。この男マヌケで「船酔い」と言う言葉も知らなかった。 吃驚した。ゲーゲー・ゲロゲロ周り…

地獄編〜26  この男休む・表六・変人・奇人⑦

夜も白々と明けて来た。驚いた。広大な白いテント村が目の中に飛び込んできた。小さな丘の上に自分が居た。テントの中に入った。とにかく奇妙な感じの初体験だった。 開城に着いた時 南朝鮮の人々が異口同音にかけて来た言葉・・・ 「北の奴らはそんなに酷か…

地獄編〜25  この男歩く・ひょうろく・変人・奇人⑥

平壌脱出・南朝鮮へ向かう。日にちは記憶にない。秋。時刻は午前十時ごろ?ぞろぞろ歩き出した。二列縦隊。1500人弱くらい?一部病人は牛車で運んだ。 大人も子供も(六歳男子・姓はヤマザキ?一人のみ記憶してる)各々一定量の白米を持った。このコメは…

地獄編〜25  この男歩く・ひょうろく・変人・奇人⑥

平壌脱出・南朝鮮へ向かう。日にちは記憶にない。秋。時刻は午前十時ごろ?ぞろぞろ歩き出した。二列縦隊。1500人弱くらい?一部病人は牛車で運んだ。 大人も子供も(六歳男子・姓はヤマザキ?一人のみ記憶してる)各々一定量の白米を持った。このコメは…

地獄編〜24  この男慣れる・表六・変人・奇人⑤

案の定 昨夜は十時就床 60分〜90分毎に覚醒・・・ ◎ 大講堂の中・・・何が辛いって・・・食べるものが無かった。これに尽きる。みんな同じ。気が立つ・・・書けない。想像にお任せする。妙に覚えてるのは 小豆のスープ?・・・五右衛門風呂?に小豆を少…

地獄編〜23  この男慌てる・ひょうろく・変人・奇人④

朝からPCの御機嫌が悪く ほんとに慌てました。 当然 平壌脱出が次に続きます。正直なところ厭な場面が想起され 妙な夢を見ない事を祈ってます。明日少し書き込みます。 またも怒り狂い始まりそうです。 中学生時代に 本気で自然と向き合う百姓になろうと思い…

地獄編〜22  この男あわてる・表六・変人・奇人③

大連・余話・・・大連初めての夕食。白いご飯の中に時々米粒ふたつが がっちりくっ付いてる。剥がそうとしても剥がれない。慌てた。何でだろう?帰宅後母に笑われた。押し麦を知らなかった。ヒョウロク面目躍如。昭和20年8月15日(1945年) 「チョ…

地獄編〜21  この男新京育ち・ヒョウロク・変人・奇人②

新京・新市街は近代的都市建設計画の先端をめざした筈のもの。ヒョウロクが向こう側の東本願寺へ渡るには 左右をキョロキョロ難儀だった。それ程道路幅が広かった。 整然として塵ひとつ落ちて無い。児玉公園にでっかい池があったが 遂に川・河・湖・滝を知ら…

地獄編〜20  この男 生まれは旅順・表六・変人・奇人①

旧・満州国・旅順生まれ 新京特別市(現・長春)育ち。関東軍司令部を中心に新市街は見事な近代都市。近隣に満人はスチーム暖房のボイラー・一家族のみ。東本願寺幼稚園。これが大嫌い。かけっこ。むすんでひらいて てをうって・・・どうしてこんなつまらん…

地獄編〜 19   なんてったって恐ろしい! 「生きてる人間」

地獄に「生きてる人間」程怖い物は無い。実は 子供は格別恐ろしい。 よく言う。 「子供は皆 無限の可能性を秘めた存在だ・・・」。故に自由に 奔放にその個性を伸ばすべく教育すべし。 はたしてそうか?! 第一に 地獄に「無限」は在り得ない。永遠には無い…

地獄編〜18  「子供は純粋・無垢」 これ誤謬・・・子供程恐ろしいものは無い。

人間の「芯・核」に「嫉妬・邪悪」(envy and jealousy // evil and vice)・・・在り。 これらは優性遺伝 しかも圧倒的・強力に遺伝し その人の行動様式を全て規定する。 確かに 劣性遺伝系の「仏様のような人」は居る・・・がごく少数派。 「嫉妬・邪悪」派…

地獄編〜17  「地獄」の沙汰「は」金次第

浄土宗と言えば 西の知恩院 東の伝通院。 後者の午前様いわく 「お前の言う事・考えは 自己満足に過ぎんっ!」 間、髪を容れず 「経を読むのも自己満足!・・・」・・・絶句・・・沈黙・・・おしまい。 仮にもし 「君は 良い男だなぁ」なんて言われてたとし…

地獄編〜16  教えて下さい 自殺が何故悪い・・・人権・尊厳死・人命軽視???

自殺が何故いけないのか?私のアタマじゃ解らない。服毒自殺を図った。その理由が本人にもどうしても解らない なんてままある事だ。いくら尋ねても解らない。ただ確実なのは いつかは死ぬ。急ぐことは無いが 急ぎたくなる時もある。そして自殺。 何故悪い? …

地獄編〜15  死にたい人の邪魔するな・・・・・・(前篇の訂正〜 誤・七十歳  正・七十)  

医者には「医者の常識」がある。実はこの「常識」がとてつもなく邪魔をする。常識は その時 場所によって違う。 日本・チョンマゲ これ昔常識今はせず。 西洋・チョンマゲ 見たこと無し。 これと同じ。 自殺目的でブロバリン。救急車。内科外来 即「胃洗浄」…

地獄編〜14  ひとの「死に路」を邪魔する罪

三十年前に すでに言っていた。今も言う。この国の人は 不必要に長生きし過ぎてる。何用あって地獄にいつまでも?・・・苦しむ!!。三十年前まで「歳に不足はない」と言った 六十歳で死んでも。還暦死で十分だった。なにせ「人生五十年」だった。 今や「新…

地獄編〜13  哲学科から臨床医へ

今は昔 国立一期校哲学科から 再受験して国立大医学部・臨床医家になった友人。 動機は 哲学「学」をやっても「生きたもの」を感じない。医者の方がいい 何かを汲取れる筈だ・・・と悟った。話し出すと 気持悪くなる位博識。哲学者・高僧・文学者・・・の言…

地獄編〜12  歯医者 こいつら何やってんだ?!

何回 行っても歯は痛い ズキズキ頭も痛む。 健康保険じゃぁ あれも出来ない これも出来ない。チョコチョコっと なんかやる やってる。行く度に歯が壊されてる? 自費なら出来ます・・・そんなら それでOK。ワイフと二人で200万前払い。結局 これも駄目…